ランキング依存が止まらない
「ランキング依存が止まらない ~出版不況の裏側」
本が売れなくて、出版社が次々と倒産しているようだ。
書籍の売り上げも減っていて、出版不況を呈している。
ところが、逆に本の出版点数は増加している。
ん? と思うが、そんなものなのだろう。
売れないから数を作る。でも、読者はある傾向のものしか
買ってくれない。
毎年、8万タイトルの本が出版されるそうだ。それだけ増えて
いけば、読者は何を読んでいいのか分からない。
そんなときの強い味方が、「ランキング」だ。
この本がベストセラーです、と聞けば、やはり興味が沸く。
でも、そんなランキングに頼るのは、やはり普段は本を余り
買わない層らしい。(私の妻がそうだ)
私の場合も、「本屋大賞」のノミネート作品は気になる。
自分の好みの作家だけでなく、最近のトレンドや新人が
気になるのだ。
こんな風に、売れる作家と売れない作家が峻別される。
それは何も書籍だけではなく、音楽だって映画だって、
絵画だって、すべてそういうメカニズムで動いている。
だって、「ねえ、あの本読んだ?」って会話ができないもの。