ドブネズミが料理を作る
を選んだ。ピクサーのアニメは好きだが、題材がいけない。
不潔の象徴であるドブネズミがレストランで料理を作るという設定だ。
だから、見に行くのをためらっていた。
映画を見ている90分間、正直言って私はこの映画の評価が分から
なくなった。大量に出てくる尻尾がリアルなネズミが不気味だった。
多分、制作者からのメッセージは「誰でもが夢を追うことができる」だろう。
だったら主人公はドブネズミではなく、子供でも女性でも良かった。
それに、操り人形に過ぎないリングイニの成長物語が全くなかった。
この後、彼らはビストロをやっていけるのだろうか?
納得できたのは評論家という商売がいかに馬鹿げたものであるのか?
そして、人の味覚は”おふくろの味”にルーツをもつということだ。
この映画の原題は「ラタトュウユ」だった。
日本で言えば、「味噌汁の味」だろう。これは分かり易いオチだった。