誰も寝てはならぬ
荒川静香さんの金メダルに欠かせないファクターとなったこの曲がテレビの画面から頻繁に流れている。
私はこのオペラを映画で知り、DVDを買い求め、そして舞台のオペラを見に行くまでになった。
第3幕の冒頭、カラフ王子が歌う「誰も寝てはならぬ」はテノール歌手がこぞって歌う永遠のアリアだ。
氷の皇女トゥーランドット姫が出した謎を解いたカラフ王子は逆に問題を出す。明日の朝までに私の名前を言い当てたら私はあなたをあきらめる。
皇女は北京市民に命令する。「誰も寝てはならぬ」
いやはや大変なワガママ女だ!
そして、カラフ王子の父とその付き人の女奴隷リュウを引っ張り出し、彼の名を言え!と迫る。
王子への愛を貫くために、リュウは皇女のカンザシを抜き取り自らの喉に突き刺す・・・。
イナ・バウアー=トゥーランドット=荒川”金”が
皆のこころに永遠に記憶されるだろう。