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ジミヘンのおいしいもの探し

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「彦八まつり 2012」


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 大阪の”いくたまさん”で開催された上方落語の祭典「彦八まつり」へ
出かけた。
ここ生國魂神社の境内には上方落語の祖とされる米澤彦八の記念碑が立って
いる。江戸時代、彦八はこの神社の境内で落ちのある咄を始めた。


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朝から大層な人出でにぎわっていた。
昨年は台風のためにまつりが中止になったので、2年分の熱気を感じる。
境内には落語家が工夫を凝らしたたくさんの屋台が建ち、客を楽しませている。
暑い時期の開催なので、涼を呼ぶ噴水広場やミストシャワーなどがあって、
サービス精神に溢れている。


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さて、昼過ぎから神社の会館で行われる奉納落語会を聞くことにした。
今回のサブタイトルは「米朝孫弟子X春団次一門」である。
出演者と演目は次の通り。


1.桂 吉の丞  「つる」
2.桂 壱之輔  「ぜんざい公社」
3.桂 出丸   「上燗屋」
4.桂 梅団次  「寝床」
   (中入り)
5.桂 福楽   「京の茶漬け」
6.桂 雀松   「宇治の柴舟」



前半は至って当たり前の演目が続いて、ちょっとガッカリしたが、初めて
聴く若い壱之輔君に爽やかなチカラを感じた。

後半はこちらも初めてお目にかかる福楽師匠。
「人生イロイロありまして・・」という自己紹介のマクラから入った。
何年間か舞台から姿を消していたようで、ちょっとミステリアスな印象だった。


一番驚いたのは雀松師匠の演目だった。
はじめ、「崇徳院」をやるのかなと思ったらなんと「宇治の柴舟」だった。
この演目は春団次のCDで相当に聴きこんだ思い入れのあるものだ。

若旦那が絵に描かれた女性に恋患いする、という奇抜な設定が面白い。
熊五郎と一緒に宇治へ出養生に出かけ、絵の中の女性そっくりの人に出会い、
そして・・・。


今ならさしずめテレビの中のアイドルに恋をして、投票用紙が入ったCDを
何千枚も買うファンのようなものか?

この噺の結末は常識的すぎるが、良くできている。
若旦那は迷いの夢から覚め、真っ当な商人になるというもの。

考えてみれば、やはり風変わりな落語である。


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by jimihen-2 | 2012-09-03 09:00 | 落語
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