映画「スカイライン -征服-」
好きなものは、好きだ。
B級映画だって、いいじゃないか。
観終わった後、そんな風に居直りたくなってしまった。
ネット上の酷評をものともせずに、映画館へ足を運んだ。
とにかく、この手の”地球侵攻もの”が大好きだ。
ある日、見慣れない飛行物体が地球の主要都市上空に現れる‥。
ああ、胸がワクワクする。
異星人(地球外生物)が地球に現れる場合、「友好的である」か、
それとも「敵対的である」か、のどちらかである。
大昔は、専ら地球を侵略する異星人だった。
地球防衛軍が彼らを撃破し、壊滅するストーリーであったが、
異才スピルバーグがその常識を一変させた。
「E.T.」や「未知との遭遇」では、やさしいエイリアンが
登場し、彼らに対してもハート・トゥ・ハートで向き合うという
夢を子供たちに与えた。
今回の作品は、「インデペンデンス・デイ」や「宇宙戦争」に
近い。
ただひたすらに邪悪で攻撃的な異星生物の襲来である。
強い光を放ち、ねばねばとした体を持ち、長い触手を伸ばして
人間を絡め取る。
既視感いっぱいの映像が続くと、「恐怖感」よりも「笑み」が
こぼれてしまう。
一方的に攻撃を繰り返すエイリアン。
外人プロレスラーに痛めつけられる小柄な日本人プロレスラーの
ようだ。我慢に我慢を重ね、ついに伝家の宝刀”空手チョップ”
がさく裂する・・・かと思うと、さく裂しない。
ずっと、やられっぱなしだ。
ここが斬新だとも言える。(苦笑)
そして、奇異なラストを迎える。
どうやら続編へ続くようだ。(これもまた、大胆!)
「宇宙戦争」や「トランスフォーマー」の10分の1ほどの
低予算で作った映画らしい。
脚本はヒドイものだが、作っているスタッフたちにとっては面白
かったに違いない。
そして、B級映画だと割り切って見れば、それなりに面白い。