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ジミヘンのおいしいもの探し

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エバ・ペロンという女の一生

 京都劇場で劇団四季の「エビータ」を観賞した。
ストーリーに惹かれたわけではなく、A.L.ウェバーの
代表作のひとつとして見ておきたいと思った。

私は10年前にミュージカルにハマった。
「オペラ座の怪人」を日本各地に追いかけた。
その後、「キャッツ」「ライオンキング」「アイーダ」
「マンマミーア」「ジーザスクライスト・スーパースター」
などを観劇したが、やはりロイド=ウェバーの作品が
私にピタリと寄り添った。
  
エバ・ペロンという女の一生_a0048918_8553926.jpg

アルゼンチンの片田舎に私生児として生まれた貧しい少女が、
その野心と才覚で大統領夫人にまで登りつめる。
そのとき彼女は何をしたのか?

貧しき者が権力と富を手にしてやることは決まっている。
それは「浪費」と「慈善活動」だ。
一部の国民からは”聖女”と持ち上げられるが、傾国の悪女
とも批判される。毀誉褒貶に満ちた人生。

このミュージカルは、チェ・ゲバラを模した人物の語りに
よって進行する。つまり、彼女に対してはどうしても
アイロニカルなトーンになる。


エバは一国のファーストレディーになり、政治にも口を出す
ようになる。しかし、所詮目先のことしか見ていない。
やがて自ら「副大統領になりたい」と口走るようになるが、
そのとき彼女の体をガンが蝕んでいた。
1952年、エバ・ペロンは33年間の短い人生を終える。
   
エバ・ペロンという女の一生_a0048918_856154.jpg

舞台の後半で、印象深いセリフがあった。それが私の耳に
ずっと残った。

   『大衆は いつだって 気まぐれだ‥』

得体の知れない人間社会は、いつもこの言葉によって動いて
いるように思える。
by jimihen-2 | 2010-12-26 09:00 | 音楽
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おいしいものはどこにある? 


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