今日の 「ちりとて」 と・・・
「落語が上手くなりたいだけで精進してるんやない。
緑さんに喜んでもらいたい一心で頑張ってるんとちゃうか?」
また、やられました。
愛する人に自分の良いところを見てほしい。
成功して一緒に喜びたい一心で人は努力するんですね。
それからもうひとつ、昨夜の「その時歴史が動いた」にも
やられました。
時は江戸中期、富士山が大噴火して麓の小田原藩は甚大な
被害を受ける。特に酒匂川の川底があがり、大氾濫を繰り返した。
そのとき、幕府に意見書を出した男がいた。名を田中休愚という。
「酒匂川の工事では、金が空しく豪商のものとなり、将軍の慈悲も
民衆までは届いておりません。」
これを見た将軍吉宗は、彼に護岸工事の指揮を命じる。
そして、これに応えた休愚と娘婿は10年以上にわたる苦闘の末、
洪水のない川に戻した。
この番組を見ていて、とにかくうれしくなった。
自分の知らない偉人に出会えた喜び。
困難な事業を実践した休愚もえらいが、人物を見抜いて抜擢を
した吉宗もできる男だ。
これは地方行政のあるべき姿を描き出しているのではないか?
民衆を守るために国へ窮状を訴えて資金を確保し、知恵の
限りを使って目的を達成する。
すばらしい番組だった。