ジミヘンのおいしいもの探し

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スウィーニー・トッドの暴力性

ジョニー・デップ主演のミュージカル映画「スウィーニー・トッド」
を見て、「オペラ座の怪人」の映画版と比較してみた。

■スウィーニー・トッド
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ターピン判事という権力に裏切られた男の憎しみと絶望、そして復讐から狂気へ
カミソリからしたたり落ちるおびただしい流血と
おどろおどろしいミートパイ
悪趣味な中に美しさや可笑しみを盛り込むティム・バートン監督
作品とは言え、限りない嫌悪感
グロテスクな寓話

■ファントム
愛する女に裏切られた悲哀と絶望
復讐の鬼となるが、やがて・・こころの変化が
オペラ座の地下の湖を小舟で渡れば
おびただしい数のろうそくが揺らめく、そこは迷宮
激しくも甘美な音楽
攻撃することでしか存在を示せない男の悲しみに憐憫の涙
共感し、同化する
ミュージカルの最高峰

満たされない男たちの暴力性を考えたとき、河合先生の
文章を思い出した。

河合 「ぼくは、読者が同一化してシンパシーを感じている主人公
こそが、暴力に深くかかわることに意味があると思うのですよ。
それはどういうことかというと、わたしはそういう暴力性を持って
いますよ、ということなんです。
みんな持っているのですよね。
暴力というか、腕力、人間はそういうものを持っていたから
生き延びて来たのです。」
   (「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」より抜粋)
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by jimihen-2 | 2008-01-26 18:17 | 映画 | Comments(2)
Commented by umih1 at 2008-01-26 21:30
この本は私も読みましたが、そんな事が書いてあったんですね。もう一度読んでみようと思います。村上さんは暴力的なシーンも小説に取り入れてますよね・・・。なるほどと思います。河合さんは、残念でしたね・・・。
オペラ座の怪人は、昔の映画と3年くらい前の映画を見た事があります。
せつなくて美しい物語ですね・・・。
Commented by ジミヘン at 2008-01-26 23:57 x
村上春樹は「小説を書き始めるとき、死とセックスと暴力に
ついては書かない」と決めていたようですが、やはりそれを
避けては書けなかった。
それが人生そのものですからね。
暴力については、深いテーマです。
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