ダ・ヴィンチ・コード
噂の映画を見てきた。
トム・ハンクスとオドレイ・トトゥの「ダ・ヴィンチ・コード」
多くの映画評でこき下ろされているので、どんなにヒドいのか
という興味もあったが、なかなか面白かった。
結局、どれだけ期待して見に行ったのかで評価は決まるもの。
(評論家の酷評は一種の宣伝効果をもたらす)
原作を読んでいないので、作者の意図がどのへんにあるのか
分からないが、キリスト教史を題材にしたサスペンス小説、つまり
エンターテイメント作品ということだろう。
それにしては難解な言葉が飛び交うし、ジェットコースターに
乗っているようにテンポが早い。
どんな宗教でも「奇跡」や「神器」というものがありますね。
かつて”空中浮遊”なんていうせこいトリックで信者を集めた
教団がありました。大衆に教義を説く場合、受けるネタが欲しいし、
人間を超越したパワーが欲しくなる。
受けネライが許せない信者もいるので同じ宗教でも分派が出来、
いろんなタブーができるわけです。この映画はキリスト教のタブー
を扱ったので全世界的な注目を集めて大ベストセラーになった。
事前にテレビの特番を見ていたおかげで、すんなりとストーリー
に入っていけたのはラッキーでした。原作も特番も見ていない
人はついていけないので、やっぱり酷評するしかない?
いずれにしても、宗教というのは人間が考え出した財産だから
とても興味深い。いかに人を導いて、安らかな死を迎えさせるか
という智慧のかたまりです。
そういう人間の生き方についての言及があればドラマに厚みが
出たような気がする。それと二人のロマンスも欲しかったな。