叱ってもらいたい子供
ヤンキー先生として知られる義家弘介氏は昨年、高校教師を辞め、
請われて横浜市の教育委員になった。
彼はテレビのインタビューに答えてこう言った。
「子供を叱る者だけに、誉める資格がある。」
これは耳がイタイ言葉だ。やさしい大人が増えて、子供が親や教師をなめるようになった。
子供は時として、叱ってもらうのを待っている。
「叱ってもらえない不幸を感じる」と彼は語った。
彼は今、教育委員として管内の学校を回っているという。
そして授業時間が始まっているのに廊下で平気で騒いでいる生徒に対しては、
「おい、小僧! 早く席に着け!」と怒鳴るのだそうだ。
元不良の彼は、子供の心理を読める数少ない教育者になろうとしている。