ジミヘンのおいしいもの探し

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やればできる ~映画「人生、ここにあり!」


 イタリア映画「人生、ここにあり!」の原題は、「やればできる」
という意味らしい。なるほど、この映画の内容にピッタリと合っている。


  イタリアのミラノ。組合が組織され、元精神病患者の受け入れ先
  である施設に、組合員ネッロが左遷されてくる。彼には病に対す
  る知識はないが、解放された者たちの人格を認め、彼らの特性で
  ある根気や細部へのこだわりを活かした寄せ木細工の事業を立ち
  上げる。



シリアスなストーリーではあるが、イタリア人特有のテンションの高い
会話が続き、ユーモアもたっぷりと見せてくれる。
封筒に切手を貼る単純作業から、床に板を張っていく作業を選択した彼ら。
あるとき、材料の到着が遅れ、窮余の策として残った廃材を組み合わせて
モザイク模様の床を造ってしまう。
これが、意外にも依頼者から評価を受け、組合員たちは自信を持つ。

  
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恋の話もたっぷりと見せる。
投薬量を減らすことによって、彼らは異性にも関心を寄せるようになる。
ジージョは仕事先で可愛い女の子に恋をする。ぎこちない愛の表現が
それでも相手に伝わり、キスを交わす。
観客も一緒に甘い幸福に酔う。

しかし、すべてがうまく行くわけではない。
発病の不安にさいなまれた彼は、間もなく施設で首を吊る。



アンジェリーナ・ジョリーの「17歳のカルテ」を思い浮かべた。
誰だって苦しい。どこまでが正常であるのか、分からない。
却って、精神障害者は誰よりも正直に生きる人たちかもしれない。

「17歳のカルテ」も今回の作品も実話がベースになっている。
それだけに、ずっしりと胸に迫って来るものがある。

エンドロールで、「この施設の成功により、以後多くの協同組合が組織
され・・」
山田洋次監督の「学校1」や「学校2」の余韻を思い出した。

   
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社会的弱者の就労と自立というテーマを温かいまなざしで描くところは、
まさに山田洋次作品そのものだが、今回の作品が優れているのは、やはり
ラテン系の明るさで描ききったところだろう。

「やれば、できる! やらないと、はじまらない」




    
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by jimihen-2 | 2011-09-17 09:29 | 映画 | Comments(0)
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