アナログレコードコンサート
出かけてみた。
「ジャケットデザイン 50-70's」のイベントとして企画されたもので、
古いアナログレコード盤のジャケットを展示して、そのデザインの面白さを
再発見しようという催しだった。
「電リク」で人気があったラジオ関西の所蔵レコードの中から200点ほど
が並べられていた。エルトン・ジョンやバーズやE.L&Pのタルカス等
自分が持っていたLP盤に目がいく。
ガラスケースの中に懐かしいシングルレコードを見つけた。
シャドウズの「春がいっぱい」
ああ懐かしい・・、じっと見ていると学生時代の甘酸っぱい感覚が鮮明に
蘇ってきた。
ホールの前方には三菱のモニタースピーカーR305がデンと据えられている。
会場を埋めた客はほとんどが団塊シニアかその前後の世代。
青春時代を思い出したくてやってきたのだろう。
レコードコンサートが始まった。
ビートルズ、ポール・アンカ、ファッツ・ドミノなどの曲が流れる。
聴衆は目を閉じて聴き入っている。
ラジオ関西のアナウンサーと共に進行したのは団塊世代の大学の先生だった。
氏は幼少時代に聴いた洋楽として「アーサーキッドのウシュクダラ」や
「しょじょ寺のたぬきばやし」をリクエストした。
うーん、懐かしいのは確かだが、特別の感慨はない。
30年間に亘るおびただしい楽曲の中で、自分の思い出にピッタリマッチする
曲というのは少ない。10曲の内で2~3曲でもあれば、喜ぶべきなのだ。
そんなことを考えながら次の曲を待っていたら、ストライクど真ん中の曲が
紹介された。
ダスティ・スプリングフィールドの「この胸のときめきを」
彼女の熱唱がホールを包み込む。
そして、終盤のたたみかけるような転調!
高校3年生の私は受験勉強をしながらこの曲を聴いた。感動の余りウルウルし
ながら聴いていた。
音楽は良い。いとも簡単にオヤジを青春時代へ連れ去ってくれる。