ジミヘンのおいしいもの探し

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映画「アンノウン」



 完全にだまされた。
 しかし、だまされたのに悪い気はしない。



「シンドラーのリスト」のリーアム・ニーソンが主演した
サスペンス・アクション映画は、ビターな大人の映画に
仕上がっていた。

米国人学者が学会に出席するために冬のベルリンを訪れる。
そしていきなり交通事故に遭う。
数日のこん睡から目を覚ますと、彼を取り巻く状況は一変していた。

妻は自分のことを「知らないひと」だと言い、妻の横には自分の
名を語る男が立っていた。
そして、主人公は何者かに執拗に命を狙われる。
なにが何だか分からないままに、物語は走り出す。

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見事な演出である。
種明かしをされれば、なんだそういう事だったのか、
となるが、プロセスが見事だ。

いくつかの映画を思い浮かべた。
記憶喪失のスパイが活躍する「ボーン・アイデンティティー」、
組織ぐるみの大きな陰謀に巻き込まれる警官たちを描いた
「L.A.コンフィデンシャル」、
そして、得体の知れない巨悪に陥れられて、その罠から必死に逃げ、
遂に真相を暴きだすハリソン・フォードの「逃亡者」。


この殺伐とした映画の救いは美しい協力者の存在だ。
謎のタクシー運転手の助けを借りながら、自分は何者なのかを
探す主人公。

緊迫の110分が過ぎ、エンドロールを観ながら私はぼんやりと
考える。

 果たして、自分が誰であるのかを誰が証明できるのだろう?
 明日、私に認知症が発症すれば自分の存在は消えてしまう。
 自分のアイデンティティーは自分の脳の中にしかないように思える。

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by jimihen-2 | 2011-05-13 08:22 | 映画 | Comments(0)
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おいしいものはどこにある? 


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