Gaman
米国の記者が、こんな記事を書いたそうです。
『地震が起こった後の日本政府や行政の対応は、後手に回るだけで話しに
ならない。だが、事を処するに当たって日本の一般市民が示した弾力性と
ストイシズム、規律正しさには驚くべきものがある。日本語に『Gaman』
(我慢)という言葉がある。英語では同じ意味の言葉はないのだが、あえ
て言えば『Toughing it out』といった意味だろうか。日本の被災者は驚
くべきGamanをもって、秩序を守っている。あの大地震の後、水や食糧を
求める長い列に黙々と並ぶ。自分のことは傍らに置いて、他人を助ける。
商店から商品を盗み出すなどといったことは論外だ。』
あぁ、日本に生まれて良かった。日本人で良かった。正直そう思う。
また、あるブログで、こんなコメントの書き込みを見つけました。
テーマは「ボランティアについて」です。
『16年前、住まいが全壊して落ち込んでいた時、ある牧師さんが重たい
から持てるだけ私たちが持ちましょうと言って下さり、30人くらい連れ
て2日がかりで廃屋を片づけて下さいました。
半年くらいしてお礼に教会へ伺うと、「何のことですか?あれは私たちが
勝手にやったことです」と、実に冷たい態度で突き放され、お礼もお菓子
も受取ろうとはされませんでした。あまりの落差にわけがわかりませんで
したが、手伝ってくださった学生さんのひとりとその後、めぐり会って、
牧師さんのことをきくと「ぜったいに手助けをしてあげたとか思うな、勝
手に暇だからしたことだ」と肝に銘じておけ、ときつく言われたとか。
助けてもらった側が負担に思わないように、との心づかいです。
ボランティアの真髄にふれた想いです。この教えを今実践する時です。
冷静に、着実に、そして何も言わずに。』