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ジミヘンのおいしいもの探し

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「アンストッパブル」


 無人の貨物列車が暴走し、それを勇敢な男たちが懸命に阻止する。
いかにも、単純明快なハリウッド映画ではないか?
見るのをためらっていた私だが、ネットでの評価が意外にも良かったので
見に出かけた。

この作品は何と(かなりずっこけてしまった)「サブウェイ123 激突」
と同じトニー・スコット監督+デンゼル・ワシントンのコンビで制作した
映画だった。余程、鉄道パニックがお好きらしい。

さて、ストーリーはシンプルだ。人為ミスによって無人の貨物列車が走り
出す。すぐに大騒ぎになる。線路上の列車を側線に逃がし、列車の後を追
いかける。
しかし、停止させようとする作戦は失敗し、転覆させる作戦も失敗する。
列車はスピードを上げて町へ向かって疾走する。しかも、列車には大爆発を
起こす化学薬品が積まれていた。
絶体絶命の中で、わがデンゼル・ワシントンが登場する。彼は数日前に
リストラを言い渡された運転士。そして、相棒は勤務4ヶ月目の新米車掌だ。

彼らの獅子奮迅の活躍が始まる。といってもスーパーマンではない。
満身創痍になり、家族との永遠の別れを覚悟しながら、それでも多くの市民
の命を守るために働く。

主人公の中年男は妻と死別し、娘2人と暮らしているがお互いにギクシャク
した関係だ。そして、新米車掌は妻と離婚係争中で、仕事にも身が入らない。
誰もが仕事上の悩みや家庭の問題を引きずりながら生きている。

この中年男が列車の屋根をヒラリヒラリと飛び跳ねたり、車掌が足を負傷し
ながらクルマに飛び移ったりと、首を傾げる活躍をするのはご愛嬌だが、
迫力のある映像とともにクライマックスを迎える。
  
「アンストッパブル」_a0048918_19111158.jpg

暴走列車は無事に停止し、数十万人の市民の命が救われた。結末は分かって
いる筈なのに、手に汗を握り、安堵のため息をつく。
カメラワークの見事さと、余計なものを排除したシンプルな脚本が観客の心
を捉えた。

この日、予告編で見た(難病や犬が出てくる)邦画のめめしさに比べ、この
ハリウッド映画は市井の名もない男たちの「勇気」が大きな感動を生んだ。

by jimihen-2 | 2011-01-13 19:15 | 映画
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おいしいものはどこにある? 


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